退職をした後から考え始めたら遅いです。
ちゃんと考えましょう。
転職先で健康保険に加入できる人
離職期間がない人(退職して即入社)
転職先で入社手続きと一緒に加入しちゃってください。
離職期間がある人(退職してから期間を空けて入社)
離職期間を無保険で過ごすことはできないので、離職期間のみ後述を参考にしてください。入社したら再度切り替えです。面倒なので、離職期間を0にして、最後は有給消化で休みたいところですね。
転職先が健康保険がない等、自分で社会保険に加入をしなければならない人
選択肢は4つ
無保険はダメなので、どれかを選んでください。
1:保険を任意継続する
今いる会社の保険を任意で2年間継続することができます。その際の保険料は会社が負担していてくれた分を自分で払うことになります。
事業主の負担分は2分の1が原則ですが、稀に事業主の負担割合がそれ以上のところもあるので要確認です。(私の会社はそうでした)
給与明細を見て、健康保険料の倍を払えばいいのか〜と思ってたら大体OKです。
任意継続したい場合は退職手続きの際にその担当者に申し出ればどうしたら良いかを教えてもらえると思います。
2:住んでいる土地の国民健康保険に加入する
住んでいる土地の国民健康保険に加入しましょう。
保険料はその土地によってバラバラですがまずは
算定基礎所得金額だけは把握しておきましょう。
源泉徴収票はありますか?
そこの「給与所得控除後の金額」に注目!
ないから再発行してもらいましょう。
副業をしている人なら確定申告をしている人も多いと思うので、確定申告書の控えの「所得金額の合計」をチェックしましょう。
その金額から33万円引いた金額が算定基礎所得金額です。
それが分かれば後は「住んでいる自治体 国民健康保険料」で検索をして計算をしてください。
面倒なら役所に書類を持って行って試算をしてもらいましょう。
3:社会保険に加入している家族の扶養に入れてもらう
これからの収入の見込みが年間130万円を超えなければ加入できます。
フリーランスになるなどの理由で一気に所得が減る見込みなら扶養に入れてもらいましょう。
保険料が0になるのでとってもとってもお得!
加入している保険者にもよりますが、これ、昨年の金額じゃないところがミソなんです。見込みです、見込み。(実際に130万円超えたら脱退しなければいけませんからね)
国民健康保険料の場合は「昨年の所得金額」によって決まりますが、こちらは見込みなんです。
昨年の所得が300万円あったとしても、今年は無収入もしくは低収入の予定ならば、その根拠を示して扶養に入れてもらいましょう。
どの書類が求められるかは保険者によるので、確認をしてください。
4:職業別健康保険組合に加入する
基本的に専門職がメインです。
医者であったり、画家、音楽家、美容関係、等々様々が職業別健康保険組合があります。
どんなものがあるかは「自分の職業 健康保険」で検索してみるか、同じような職業をしている人に聞いてみましょう。
この健康保険の良い所は、所得によらず保険料が一定であることが多いことです。
例えば、アニメーターやデザイナー、イラストレーターなどであれば、文芸美術国民健康保険組合に加入することができます。
しかし、直接加入するのではなくて加入資格のありそうな加盟団体に所属し、そこで年会費を支払いつつ健康保険料を支払うという形になるので、年会費+保険料でどちらがお得かを比べてみてください。
この文芸芸術国民健康保険組合の場合、月額の保険料が17200円です。
それに加えて加盟単体の年会費がかかります。
結局どれがいいのよ?
収入が130万円以下なら3の家族の扶養に入れてもらう一択です。
それ以外を考えていきましょう。
私は若いので介護分は抜きますね!(笑)
前提条件
- 一人世帯
- 新宿区在住
- 40歳未満
- フリーのイラストレーター
任意継続は自分で計算
自分の給与明細をチェック!倍にしましょう
職業別健康保険組合に加入の場合
簡単に計算できるので先にこちらを
こちらの場合、まず加盟団体であるジャイラという協会に加入します。
出資金5000円に年会費が24000円
健康保険料が医療分13800円/月、支援金分3400円/月。
総額230400円/年(2年目以降)。1年目は5000円プラス。
国民健康保険に加入の場合
算定所得金額(総所得−33万円)が
0円
13860円/年*1
1〜265000円以下
(23100円+基礎算定所得金額×4.49%)/年*2
265001〜480000円
(44040円+基礎算定所得金額×7.104%)/年*3
480001円〜
(46200円+基礎算定所得金額×8.88%)/年
で、結局どれよw
実際に計算してみよう
何となく収入が低かったら国民健康保険の方が安そうです。
ジャイラ×文芸美術健康保険組合
VS
国民健康保険
で、収入どの程度で保険料が逆転するかを検証しましょう。
計算式
46200+X×0.0888 ≧ 230400
X ≧ 2074324.32
約207万円!
207万円を超えたら考えましょう。
任意継続等でもこの計算式はもちろん使えます。
均等割額+X×所得割額の利率 ≧ 任意継続時の保険料×12
前年の所得金額がXを超えている場合、任意継続時の保険料の方が安いです。
大抵は任意継続の方が安くなるようですが、問題は2年目ですね、会社を辞めて2年目は収入が低ければ国民健康保険の方が安くなるかもしれません。
まとめ
どれが良いかは家族構成などにもよるので、人によるとしか言えません。
確かに面倒ですが、一度やってしまえば、あとはほったらかしにできるので、一度確認してみてはいかがでしょうか?
どうしてもめんどくさいって人は私が計算してあげるっていうサービスとか始めたらそれはそれで面白いかなって思いましたね(笑)
FPの資格が活きてくる?
どうせなら1級をちゃんと取ってしまおうかなー?