ハッカ油が優秀すぎるのだけれど、入れ物について注意することがあります。
それはポリスチレン容器(PS)に入れてはいけないということです。
どうして入れてはいけないのでしょう。
詳しくとか別にいいし!って人はここでUターン推奨です。
ここから先は私の自己満記事になります。
ポリスチレン(PS)はダメ、PP・PEはOK
ポリスチレン容器は溶けるのに、ポリプロピレン容器やポリエチレン容器は溶けないんです。
見た目では全然分からないのに、何でそんな違いが出るのか気になりませんか?
ハッカ油成分の1つ、リモネンが犯人です
リモネンという成分がポリスチレンを溶かしてしまうのです。
何故溶かすのか?
それは構造式が似てるからで、似てるもの同士は混ざり合うという性質を持っているようなのです。
ああ、そんなの聞いたことあるなぁ(遠い目
せっかくなのでもっと詳しく
文系出身なので、間違ってたらごめんなさい。
構造式を調べてみました。
手書きです!!
汚いのは許してください(笑)
そして、本来なら省略するようなものも分かりやすいように書き加えてるので、正しい記述とは言えないと思います。(手書きなのはこの為。化学専攻の人なら構造式を記述してくれる専用ソフトとか持ってますよね。いいなー!)
(ベンゼン環がくっついてたりくっついてなかったりはちゃっちゃと書いたので許してください!)
まずはハッカ油の成分の1つ、リモネン
1
次にポリスチレン
2
分かった方、お疲れ様でした!
どこが似てるんや!!!!!!
っと思った方、もうちょっとだけお付き合いください(笑)
ポリとかあるから分かりにくいんや
「ポリ」ってのは、こう、2重結合がぶちん!って分かれて、お隣同士で繋がっちゃったのを呼ぶんですね。
だから容器になったりできちゃう。
だから、ポリスチレンをちゃんと書いたら、
3
これが果てしなく続くので、面倒だから、ポリスチレンだよ!ってのが分かる最小単位だけを抜き出して、あとはn個繋がってるよっていう風に書いたのが2の写真ですね。
この「ポリ」ってのが邪魔くさいので、スチレンだけ書いてみました。そしてリモネンと並べてみましょう
4
1
ほら、似てません?
この辺が似てません?
4’
1’
構造が激似ですよね。
似た者同士混ざり合うそうです。
ポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)は?
ポリスチレンがダメなのは分かった。
じゃあ、PPやPEはどうなの?って思いますよね?
ポリスチレンの時同様、「ポリ」を抜いて、プロピレン、エチレンの構造式を書いてみました。
5
6
全然違いますね。
まず六角形(ベンゼン環)がないです。もう大違い。
これだけ違えば溶けなさそうですね!
理解できれば覚えられる
何で溶けるのかを構造式まで落とし込んで理解したので(素人レベルならこれで十分じゃない?専門家の人から思いっきり突っ込まれそうですけど)、
これでもうハッカ油を入れる容器を買うときに迷いませんね。
PSだったっけ?PPだったっけ?PEだったっけ?ってなりません!
ダイソーに行ってから調べなおしたりといった煩わしいことがないですよ。
是非この記事を思い出してください。
リモネンは柑橘類の皮によく含まれます
っということはですよ、柑橘系の洗剤もPS容器にいれちゃダメってことですよね。
オレンジピール系の洗剤とかあるじゃないですか。
他には、柑橘系を皮ごと一緒にジュース等にしちゃったものも入れない方が良さそうです。
見た目には溶けてなくても、少し溶けだしてくるかもしれません。
ここは確信がないですが、避けた方が良さそうです。
あとがき
久しぶりに構造式を調べましたし、ベンゼン環なんて何年ぶりに書いたんでしょうか(笑)
調べててなるほどー!って思ったのでみなさんに共有してみました。
ご参考に。
本当はハッカ油の使い方や有用性を詳しく書く予定だったのですが、思いっきりそれました。
ではでは!